BIO
VOX POETICA ヴォクス・ポエティカ
佐藤裕希恵と瀧井レオナルドのデュオ。
アンサンブル名はラテン語で ”Vox(声)Poetica(詩的な)- 詩的な声”。二人の奏でる音は、まるで一本の糸に縒られるかのごとく融合する。西洋古楽の枠を越え、日本の歌やブラジル音楽など幅広いレパートリーを展開する。ヨーロッパやブラジルで聴衆を魅了してきたVox Poeticaはこれまでに数回来日公演を行ったが、2017年秋より日本に拠点を据え、新たなページをめくる。2018年5月27日放送のNHK FM『リサイタル・ノヴァ』に出演。2018年10月3日に発売となった、フェルメール展公式タイアップCD『フェルメール〜絵の中の音楽』ではリュートソロとデュオで収録に参加。コンサートホールでの演奏の他、ギャラリーやイベント会場でのライヴ・コンサートも積極的に行っている。2018年11月15日(木)ハクジュホールにて日本への移住後初のリサイタルを行い、鮮烈なデビューを飾った。2019年より独自の世界観を追求するコンサートシリーズを展開。2020年春、初のソロCDをリリース予定。
◇◇◇今後の主な予定◇◇◇
2020.1.25(土)
ヴォクス・ポエティカ古楽ワークショップ 第2回
リュートに触ってみよう
えびらホール
2020.3.7(土)
Frottola フロットラ〜16世紀のイタリアの詩(うた)〜
松明堂音楽ホール
2020年春
ソロCDリリース予定
YUKIE SATO 佐藤 裕希恵
東京芸術大学声楽学部卒業及び古楽科修士課程修了、修了時にアカンサス賞受賞。2011年よりバーゼルのスコラ・カントルムに留学。バロック科修士課程、中世ルネサンス科修士課程を修了。別科にて中世鍵盤楽器及び声楽(オペラのレパートリー)を学ぶ。国際古楽コンクール”Canticum Gaudium”(ポズナン、2013)第1位、国際古楽コンクール《山梨》第1位及び上原賞(山梨、2015)、国際ヘンデルアリアコンクール第3位(マディソン、2014)受賞。2012年フランチェスカ・カッチーニのオペラ《ルッジェーロの救出》アルチーナ役主演(ドレスデン国立歌劇場及びバーゼル)を皮切りに、ヨーロッパ各地を中心に数多く出演。2015年にはイタリア人の女及びファントム役でシャルパンティエのオペラ《メデ》に出演し、主役マグダレナ・コジェナーと共演(マルコン指揮、バーゼル劇場)。宗教曲ではこれまでにJ.S. バッハ《ヨハネ受難曲》、ヘンデル《メサイア》、ハイドン《天地創造》、メンデルスゾーン《詩篇42》等にソリストとして出演。アンドレア・マルコン、リナルド・アレッサンドリーニ、アンサンブルジル・バンショワ、マーラ・プニカなど著名な音楽家、アンサンブルとソリストとして数多く共演、CD録音を行った。所属する中世アンサンブルSollazzoではヨーク国際古楽コンクールで最優秀賞、ケンブリッジ古楽フェスティバル賞、聴衆賞を受賞。同アンサンブルでこれまでに発表した2枚のCDはいずれもdiapason d’Or賞始め数多く受賞。中世、ルネサンス、バロックから古典派まで幅広いレパートリーを持ち、帰国後も国際的に活躍中。これまでに声楽を三縄みどり、野々下由香里、ゲルト・テュルク、ドミニク・ヴェラール、ウルリヒ・メスタラーの各氏に師事。桜美林大学非常勤講師。
LEONARDO TAKIY 瀧井 レオナルド
日系ブラジル人三世としてブラジルのサンパウロに生まれ育つ。サンパウロ州立パウリスタ大学でクラシック・ギターを学び、学士論文では最高得点を得て表彰される。サンパウロ州立音楽学校でリュートを学びディプロマを取得。2011年よりバーゼルのスコラ・カントルムでホプキンソン・スミス氏のもとで学び、学士号及び修士号を取得。音楽教育への情熱を燃やし、修士課程ではリュートを専攻すると共に音楽教育を学ぶ。これまでにブラジル及びスイスにおいてソロコンサートを開催。2013年バーゼル・プラックス(リュート、ハープなど撥弦楽器の音楽祭)に出演。2014年にはサンパウロ州立音楽院に招かれマスタークラス(リュート属楽器)を開催した。通奏低音にも長け、ルネ・ヤコブスやリナルド・アレッサンドリーニらの監修・指揮するアンサンブルで演奏するなど、著名な音楽家と数多く共演。
2017年に日本へ移住。2018年5月に放送のNHK FM『リサイタル・ノヴァ』では佐藤裕希恵とのデュオでリュートとテオルボを演奏、好評を博す。フェルメール展公式タイアップCD(キングレコード)ではリュートソロ及びデュオで収録に参加。その美しい音色とインスピレーション溢れる独特の通奏低音で聴衆を魅了。波多野睦美(メゾソプラノ)やつのだたかし(リュート)とのデュオをつとめるなど、共演者の呼吸に寄り添う演奏に信頼を集める。 読売交響楽団、紀尾井ホール室内管弦楽団はじめ、国内のオーケストラとも多数共演。
スイス在住中はヨーロッパ各地で演奏する傍ら、国際コミュニティ音楽学校(バーゼル)のギター/リュート講師として後進の指導にあたった。これまでにクラシックギターをパウロ・デ・タルソ、ジゼラ・ノゲイラに師事。リュート属楽器をギレルミ・デ・カマルゴ、ホプキンソン・スミスに師事。